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花壇の前に立つ妖精
花壇の前に立つ妖精

使用アプリ:DAZ StudioIray), Photoshop

シルアは自由気ままに、動き回る。
蝶がひとところに留まっていないように、妖精もじっとしていない。
私は、彼女を追いかけながら、シャッターを切る。
遊んでいるのか、遊ばれているのか……。

バラの花の前で、彼女はしばし動きを止め、私を見つめる。
「撮って」といわんばかりだ。

彼女はエロティシズムに包まれている。
裸だからというだけでなく、少女のような初々しさと、ゾクゾクする妖艶さが入りまじっている。

サイズの違いを別にすれば、人間の体とほとんど変わらない。
乳房があることから女性なのだと思うが、性別はあるのだろうか?
両性具有という生態だって考えられる。

「君は、どうして裸なんだい?
今は暖かいからいいけど、寒い冬はどうするんだい?」
彼女が私の質問を理解したのかどうか、わからない。
返事の代わりに、ルルルル、ルルルルと笑い声を発するだけ。

バカな質問をしたと思った。
猫に向かって、「君はどうして裸なのか?」と問うようなものだ。
妖精が野生動物だとすれば、裸なのは当たり前。
飛ぶために、重量は軽い方がいいはずだし、裸の方が動きやすい。
彼女の姿には、必然性がある。

しかし、疑問に思ったのは、ネックレスやブレスレットなどの装飾品は身につけていることだ。
それらを作る技術はあるのだろうか?
そうは見えないのだが……謎だ。

「シルアの仲間はどこにいるのかな?
ひとりってことはないよね?
会わせてくれるとうれしいんだが?」
彼女は歌いながら飛び、言葉を発しているようにも思えたが、聞き取ることはできなかった。

 

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