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ベンチに腰掛ける妖精
ベンチに腰掛ける妖精

使用アプリ:DAZ StudioIray), Photoshop

彼女に再会できたのは、2か月後。
週末ごとに出会った場所に通ったが、彼女もしくは彼女の仲間には会えなかった。どこかに隠れているのか、私には見えないのか……。

写真に撮ることができたのだから、実体として存在しているはずだ。
一説には、妖精が見えないのは、姿を隠す魔法のためだという。子供時代に見える場合があるのは、その魔法が効かないかららしい。

私からは見えないにしても、彼女は見ていると感じた……というより信じた。足しげく通っていれば、会いに出てきてくれると。

そして、ついに再会した。
彼女は私のことを覚えていたようだ。微笑みを返してくれたからだ。

「君、えーと、名前は?」
「*****シルア*********」

小鳥がさえずるような声で、ほとんど聞き取れないが、「シルア」という部分だけ聞こえたように思った。
「シルア? シルアって呼んでもいいかい?」
彼女はきょとんとした顔をする。
私は彼女を指差し、
「シルア」
自分を指差し、
「ユタカ」
といった。

彼女は私の真似をする。
自分を指差し、
「シルア」
私を指差し、
「ユ…タ…クァ…」
「そう、私はユタカ」

なんだか、恋した相手に告白しているような気分だった。ある意味、それは正しい。
私とシルアのつきあいは、こうして始まった。

 

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